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草津市カップル変死事件 真相は?
捜査を進めるうちに、2人が乗っていた車が前年12月に接触事故を
起こしていたことが判明したそうです。
車両の後部には凹んだ傷があり、マフラーにも傷がついていたそうです。
捜査の中で、車両を死亡した2人が発見された当時と同じ状況にして、
テストを行ったところ、車を走行させている間は問題が無かったのですが、
停車してアイドリング状態にすると、車内に一酸化炭素がたまり始めた
そうなのです。
そうした検証を経て、滋賀県警は2人の死因について
「整備不良による特異な事故」と結論づけました。
アイドリング状態で駐車中に車の排気ガスである一酸化炭素が
車内に流入して一酸化炭素中毒死したのです。
二酸化炭素や窒素酸化物より軽い一酸化炭素は通常上昇するため、
マフラーに傷があるとそこから車内へ流入する危険性があるが、
走行中は風によって後ろに流れるため問題は無いのですが、
今回の事故は、アイドリングして停車中だったため車内に
一酸化炭素が充満して起こった事故なのでした。
雪道で車が埋まってマフラーの排気が流れ込んでの事故なども
ありますので、これからの季節注意したいところですね。
一酸化炭素中毒 恐ろしさと対処法は?
その一酸化炭素ですが、空気中にわずか50ppm(0.005%)ほど
含まれているだけで具合が悪くなり、1000ppm(0.1%)になると
即死の可能性まで出てくる、かなり凶悪な有毒ガスです。
一酸化炭素中毒の症状ですが、最初は頭痛や目まい、吐き気や意識障害が
発生します。最初は「疲れているのかな?」と思う程度の症状なのですが、
ゆっくりと手足のしびれや麻痺が出てきます。
一酸化炭素は無味無臭なので、プロパンガスなどのように匂いや味で
気付く事が出来ないため、じわじわと症状が進行していきます。
濃度がある一定ラインを過ぎると、意識を失ったり急激に身体機能が
失われるため、重篤に陥りやすいのです。
ちょっとおかしいな?と思った時にはもう体が動かせなくなっている
パターンが多いです。
予防する為にはただひとつ、「こまめな換気」これにつきます。
一酸化炭素は空気よりやや軽いですが、ほぼ空気と同じ比重ですので
高い低いはあまり関係がありません。
室内で七輪などで焼肉を行う時などは換気を意識することが出来ますが、
今回の事故のケースなどはまったく想定がつかない不幸な事故だったと
言わざるを得ません。
若いころってお金もないですし、ちょっと車をぶつけてもそのままに
しているケースも多いと思いますが、こまめな整備や修理の必要性を
再確認させられた事故ですね・・・。
事件があったショッピングセンターの場所も気になる
備考ですが、事件があったショッピングセンターの場所ですが
ドンキホーテ草津店です。
■ドン・キホーテ草津店
〒525-0051 滋賀県草津市木川町311−1
ストリートビューで見ると本当にごく普通の市街地ですね。
普通に使って買い物をする店の駐車場でこんな事件が起こるとは
怖いですね。。。
草津市カップル変死事件 まとめ
まだ19歳という若さで整備不良の車両のために不幸にも命を落とされた
2人の冥福を改めてお祈りしたいと思います。
改めて一酸化炭素中毒の恐ろしさも再確認できました。これから暖房器具も
多く使われる季節となりますが、不完全燃焼でも一酸化炭素は発生しますので、
皆様もこまめな換気を心がけながらお過ごしください。
最後まで記事を読んで頂き有難うございました。