寝たきりの祖母と披露宴の孫を繋げたプロジェクトとは?
インターネット関連のベンチャー企業を立ち上げて、
2015年11月に奥様と披露宴をあげることとなった高木さん。
高木さんには大好きな祖母の嘉子さんが居ましたが、
式の4年前に胃潰瘍で倒れた結果、90歳という年齢もあって手術後は
殆ど体を動かすことが出来なくなり、寝たきりとなってしまいました。
「じぶんの結婚式に、何としてもお婆ちゃんに参加してほしい。」
「寝たきりで動けないけど、どうしても孫の結婚式に出席したい。」
高木さんと祖母嘉子さんの想いからあるプロジェクトが実行されました。
愛知県犬山市から東京都港区まで約300キロ。
祖母嘉子さんは“視線追跡型”ヘッドマウントディスプレイ
「FOVE」を装着して孫の結婚式にリアルタイム参加、
式場では代わりにPepper(ソフトバンクのロボット)が
待機し遠隔操作。
VRや音声による臨場感と没入感、あたかもその場に
いるかのように再現されます。
このプロジェクトは高木さんにとって人生最大の晴れ舞台である
結婚式におばあちゃんを呼びたいという想いを受け取った
FOVEのCEOである小島由香さん、慶應義塾大学大学院の
メディアデザイン研究科の皆さんの尽力によって成し遂げられました。
(実際の映像動画は次のページでご覧いただけます)
ちなみにこのプロジェクトは「Pepper App Challenge」にて
ベスト介護福祉賞および最優秀賞を受賞しています。
HUG(ハグ)プロジェクトの評判や費用についても気になる!
さて、遠く離れた家族同士をつなぐという素晴らしく素敵な
プロジェクトであるHUG(ハグ)プロジェクトですが、実際のところは
機器であったり準備であったりが大掛かりになりすぎて、
費用的な問題がまだ解決されていないようです。
現在高木さんはもう少し手軽に使ってもらうためのツールとして、
「360°ライブストリーミングサービス」を提供されています。
これはTHETA(360°動画撮影用カメラ)とPCを使ったライブストリーミングの
配信サービスで、日本ではまだ浸透していませんが、β版サービスが
開始されるやいなや、世界中からアクセスがあつまり、開始2週間で
85ヵ国の登録ユーザーを集めたそうです。
やはりこういうVRのサービスは海外で評判がよさそうですね。
日本でもVRの認識がより一層深まって一般化していけば
大量生産も出来るようになってコストも下がってきますね。
オフィシャルのHUG(ハグ)プロジェクト動画が泣ける!
実際の結婚式の動画も!次のページにて!